土地探しをするときに知っておいてほしいこと〈旭川版〉
こんにちは。イワクラホーム編集部です。
「来年こそは家を建てたいな」とお考えの方で、これから土地をスタートされる方も多いと思います。
物件探しの具体的な方法として、豊富な物件数を誇るWebサイト「IRI旭川不動産情報」なども非常に便利です。
一般的に土地を選ぶときは、学校の校区内とか実家の近さといった「エリア」から絞り込み、価格や坪数、陽当り(方位)、間口、前面道路の幅員、交通機関や公共施設のアクセス等などを確認していきますよね。しかし、それ以外にも「地盤の良し悪し」「敷地の高低差」聞き慣れないかもしれませんが「地区計画区域」などのチェックすべき項目はたくさんあります。
今回は、特に雪国ならではの土地選びの重要ポイントである「雪:屋根・方位の関係」について、設計者の目線から詳しく解説します。
理想の家と現実のギャップ?「三角屋根(切妻屋根)」と敷地形状の密接な関係
子供たちに「みらいのおうちコンテスト」と称して自由に絵を描いてもらうと、予想通り「三角屋根(建築用語では切妻)」がとても多く選ばれました。。皆さんの理想のマイホームも、きっと可愛らしい三角屋根ではないでしょうか?
この切妻屋根ですが、「雪を落とすタイプ」と、「雪を乗せたまま落とさないタイプ」があります。
前者の場合、軒先から隣地まで約4m程度の離れを確保しないと、隣の敷地に雪が飛んでいってしまうトラブルになりかねません。
旭川市内に多い土地形状として「奥行は20m以上あるけれど、間口(敷地が道路と接する長さ)が、10.91m(6間)」というケースが良く見られます。この場合、敷地の左右には雪を落とせないため、道路から見て「前後」に雪を落とす屋根の形状にする必要があります。
南入りプランVS北入りプラン
前後に雪を落とす屋根にする場合、どうしても問題になってくるのが「玄関の位置」です。
・玄関ポーチの工夫:玄関の真上に雪が落ちてこないよう、滑り落ちてきた雪を左右に振り分ける小屋根(雪割り)を設置するため、正面から見て「建物の中央」に玄関を配置することになります。
・北入りプラン:北側道路に面している場合は、中央に玄関があっても間取りへの影響はなく比較的スムーズに計画することになります。
・南入りプラン:日当たりの良さを期待して「南側の土地・南入りプラン」を選ぶ方が多いですが、リビング続きの和室や洋室を希望する場合、建物中央に玄関が来るとプランが成り立たなくなっています。さらに、日当たりの良い南側を玄関に取られてしまうため、「南向きの土地を選んだことが、かえって理想の間取りから遠ざけてしまう」ということがあります。
この悩みを解決するためには、「無落雪屋根にする」か、あえて「北向きの敷地を選ぶ」と選択肢がとても有効です。
〈 写真は北入りプラン例〉

冬の暮らしを左右する「除雪の負担」と道路からの距離
土地を選ぶときは、毎日の「除雪」のしやすさも必ずシミュレーションしておきましょう。
・道路からの距離と除雪:玄関先から道路までの距離は短ければ短いほど毎日の除雪がラクになります。南入りプランや無落雪屋根で敷地の奥に建物を配置すると「広い庭が取れて、家庭菜園や車も楽々4台駐車可能!」と夢が広がりますが、冬場は玄関から道路まで10m以上ある場合は重労働になってしまいます。(そのようなときは2台用のカーポートを設置することをお勧めします。)
・北入りプランのメリット・デメリット:南側の庭を広く取るため道路までの距離は短くて済みますが、北側玄関は「タイルが凍り付きやすい」というデメリットもあります。
今年は例年よりも寒く感じます。冬の間こそ、土地探しの大事な部分が隠れているように思えます。土地は雪に埋もれて見えなくなりますが、色々な建物を外から眺めて冬の暮らしも参考にしていただきたいと思います。
冬の気候を知ることで、本当に住みやすい土地が見えてくる!
冬の寒さが厳しい地域だからこそ、雪に埋もれて見えなくなる季節の条件まで想像しながら土地を選ぶことが大切です。
実際の周辺環境や、雪が降る中で他のお宅の建物の配置などを外から眺めてみることも、失敗しない土地探しの大きな参考になります。ぜひ、冬の暮らしも見据えた賢い土地選びも進めてみてくださいね!
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